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ウナギ百まで先祖忘れず  進化の記憶、ウナギは深海魚だった

 スズメ百まで踊り忘れず、ということわざがある。幼いときに身につけた習慣は年老いてもなかなか抜けきらない、というぐらいの意味だ。この伝で言えば

 ウナギ百まで先祖忘れず

だろう。東大海洋研究所などの研究チームによると、類縁の魚とのDNA比較解析から、

 ウナギの祖先は深海魚

だったらしい。1月6日付静岡新聞夕刊に、小さく出ている。全国紙にはカラー囲み記事でかなり大きく出ている。静岡新聞はウナギの産地、浜松市を抱えているのに扱いが小さいのは少し残念な気がする。

 ウナギはもともと深海魚だったが、餌を求めて次第に浅い海に進出し、さらに、淡水の川や湖に生息しはじめた。しかし、ご先祖が深海魚だったことを忘れずに、今も、産卵するときには、日本からはるか南の深海に戻り、そこで産卵するという、なんとも麗しい回遊性を維持しているというわけだ。ウナギの複雑な生活パターンの謎は、その進化の過程にあったことを研究チームは突き止めたという。

ウナギの産卵場所はフィリピンはるか東方ということはおおよそ分かってはいたが、特定が難しかったのにはこんなわけがあったのだ。

 今回の研究は、単なるおもしろい話題という域をこえて、むずかしいと言われるウナギの養殖方法にも少なからず役立つような気がする。

 それにしても、ウナギはどんな手を使って、遠い進化の記憶をたどり、ふるさとの深海に産卵のため戻っていくのだろう。その具体的なメカニズムの解明を待ちたい。本能と言って片付けてはなるまい。2010.01.06

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