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鳩山首相の所信表明演説とアインシュタイン博士

 やはり、

 金ストライプのネクタイと、なんと、胸ポケットに金色ハンカチも

 国会で鳩山首相が初所信表明演説をしているのを、テレビ中継で聞き入った。その時に気づいたのが、この出で立ちだった。ネクタイもハンカチも金色。よほど力を入れた演説にしたかったのだろう。

 ユニークだったのが、

居場所と出番のある社会、支え合って生きていく日本

の下り。この部分の締めで

 「私が尊敬するアインシュタイン博士も、次のように述べています。人は他人のために存在する。何よりもまず、その人の笑顔や喜びがそのまま自分の幸せである人たちのために(ある)。そして、共感という絆(きずな)で結ばれている無数にいる見知らぬ人たちのために(ある)」

 歴代首相の所信表明演説のなかで、「アインシュタイン博士」が登場したのはこれが初めてであろう。いかにも、理工系内閣らしい。そして、「地域の絆」へと話が移る。

 ユニークな演説であることは認めるが、思うにアインシュタイン博士が言うような、そんなイエス・キリストのような、あるいは聖人のような人が、この世の中にどれほどいるのだろう。そんな人のために政治をするのだろうか。

 これが「友愛政治」の原点だとするのならば、不安になる。

 というのは、アインシュタイン博士が出てくる下りの前で、「支え合いという日本の伝統を現代にふさわしいかたちで立て直すことが、私の第1の任務です」と述べて、「政治には弱い立場の人々、少数の人々の視点が尊重されなければならない。そのことだけは、私の友愛政治の原点として、ここに宣言させていただきます」と言っている。

 この宣言は、アインシュタイン博士の言葉の引用に通じる。

 だがしかし、注意したいのは、友愛とは、博愛のことであり、それは、首相自身も論文ではっきり断っているように、フランス革命といった、血が流されることも厭わない革命の、そして闘いの論理なのだということだ。友愛は、一歩間違うと、血が出る。その覚悟が要る。友愛は怖いのだ。鳩山首相にその覚悟があったかどうか、演説を聞いただけでは、よく分からなかった。

 金ストライブのネクタイと金色ハンカチだけでは、「友愛」は実現しない。2009.10.26

 追記

 こんなブログを書いたのだが、10月27日付静岡新聞の1面コラム「大自在」子も、理工系出身の鳩山由紀夫首相の所信表明演説を取り上げて、同じ思いだったのか、こんな書きだしとなっていた。

 「物理学の天才アインシュタイン博士が日本を訪れたのは-」

 として、上記の引用を紹介している。なかなかの辛口批評となっているが、

 最後は、中国の名言を引き合いに、肝心なのは内容だと首相に注文している、というか、クギを刺している。同感だ。2009.10.27

 

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