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ラミダス猿人の全身骨格 驚くべきは足の特徴

 ちょっと古いが、現生人類の祖先とみられている

 ラミダス猿人

 のほぼ全身骨格が「サイエンス」の最新号(10月2日号)に発表されたというニュースが出ていた(10月2日付各紙)。440万年前というから、よくぞ遺っていたものだと感心した。表紙には、その全身骨格が載っていて、圧巻である。

 注目したいのは足だ。土踏まずがない。そのかわり、ラミダス猿人の足は、親指とほかの指の関係が、人の手のようになっていて、物を握ることができるようになっている。ここから樹上生活をしていたことをうかがわせる。頭蓋骨と背骨の関係から、4足歩行ではなく、直立2足歩行をしていたことがわかる。しかし、人のようなはっきりした土踏まずが(ほとんど)ないことから、2足歩行を始めていたとしても、進化論的にみて、樹上生活から、そう時間がたっていないのだろうと推測される。土踏まずは、4足から2足歩行になると、倍の体重が足にかかることから、アーチ状にして、体重を分散させるための構造なのだ。土踏まずは、きわめて合理的な骨格と言える。以上、

 つまり、ラミダス猿人は、完全な樹上生活から完全な地上生活の中間の存在

ということになる。440万年前のことである。いやはや、すごい発見だ。2009.10.14

  追記

 11月3日付朝日新聞(2009)に

 440万年前、東アフリカにいたラミダス猿人 描かれ始めた最古の人類像 解釈煮詰め15年

 というカラー科学特集が掲載されている。

 

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