« 鳩山論文、結局、教訓は何か 発信する要約は英語の論理構成で | トップページ | 小沢幹事長、永久闇将軍的権力を確立 ? 立花隆的見立て »

政治と工学のドッキング 政治評論家、今井久夫氏の見立て

 なかなかうまい見立てだと感心した。9月18日付静岡新聞朝刊

 政治と工学のドッキング 理工系の思考と手法で組閣

という「論壇」を拝見した。

 先ごろ、鳩山新政権は

 理工系内閣

と評したが、正しくは、確かに「工学系内閣」であろう。だから、近視眼的で危ないというのが、小生の見立てだが、今井氏は、

 「組閣ぶりを見ると、やっぱり理工系の思考と手法が出ている」

と好意的だ。「従来の首相のように人間関係や長幼序列はあまり気にしない」と評価している。さらには「鳩山内閣は久しぶりに安定かつ強力政権の誕生のように見える」と持ち上げてもいる。その一方で、

 「政治家プラス学者の頭でっかちの奇手奇策だけで乗り切れるかどうか心配でならない」

 とも、漏らしている。下手人などと下品な言葉こそ使わず、表現はやわらかいものの、今井氏も、小生と似たような心境なのだろう。 

 工学系内閣によって、理工系人間が政治に関心を持ってくれれば、日本の政治も少しは風通しがよくなる

ことを祈るばかりだ。

  そんなことを思っていたら、「Newsweek」日本版9月16日号の巻頭の「PERISCOPE(潜望鏡)」で

 中国 指導部シフトは理工系から文系へ

という記事が出ていた。「中国指導部は、技術集団といっていい。胡錦濤国家主席や温家宝首相をはじめとする中国共産党政治局常務委員の9人のうち8人が、理工系出身だ。それは、人間を犠牲にしてまで問題を「建設」によって解決しようとする姿勢からもわかる」と書き出している。エネルギー確保の三峡ダム建設しかり、干ばつ対策の南水北調プロジェクトしかり、と手厳しい。しかし、今やそれが変わるかもしれないという記事だ。中国でも理工系出身の政治家の乱暴さが問題らなっているらしい。日本の1、2年先を予言しているようだ。

 そんな折、 今井氏とは、対照的な評価が、9月18日付静岡新聞夕刊に出ている。評論家の立花隆氏の

 「脱官僚依存」の危機 党組織の権力強大化

である。「真夜中に始まった新閣僚の記者会見を見て、途中からウンザリするとともに、こりゃダメだと思った」と厳しい。返す刀で

「こいつらアホか」

 と思ったという。大臣になったらすぐに事務方と打ち合わせをして、もっと中身のあることをしゃべるべきだったというのだ。民主党は何か根本的に勘違いしていると手厳しい。「議員の党官僚への過度の依存は党官僚組織を強大化し、かつてのスターリンのような党書記長職の権力を一方的に高めてしまう。これはキケンだ」と最後に言い切っている。

 立花氏にかかれば、鳩山氏、菅氏も形無しであり、

 立花、69歳の意気軒高

という印象だ。小沢一郎幹事長をスターリン党書記長に比定してみせているところが、ミソだろう。

 田中角栄研究で名を上げた立花氏が、田中的なものを色濃く引き継いでいる小沢氏を評しているだけに、ある意味、真をうがっている。今井氏よりはるかに読みが深い。2009.09.18 

  追記 2009.10.01

  ドイツ総選挙で、メルケル首相が勝利、保守中道連立へ

という記事が出ていた。続投を決めたメルケル首相だが、ドイツ初の女性首相だ。

 彼女も、実は、物理学の博士号を持つ政治家である。夫も化学者だ。学究生活をしていたが、ベルリンの壁が崩壊し、政治に目覚め、政界入りしたという。

 政治の世界で、科学者が活躍することは、ある意味、画期的なことだ。しかし、それが世の中をよくするかどうかは、また別の問題だ。正否は、歴史が下すだろう。

|

« 鳩山論文、結局、教訓は何か 発信する要約は英語の論理構成で | トップページ | 小沢幹事長、永久闇将軍的権力を確立 ? 立花隆的見立て »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533942/46242260

この記事へのトラックバック一覧です: 政治と工学のドッキング 政治評論家、今井久夫氏の見立て:

» ぴゅーって潮がふきでたw [ムケ本カリ男]
ツレに誘われてやってみたらマジでやりまくるだけでこづかいもらえるしw 昨日もネカフェで潮を隣の部屋まで吹かして20万もらったしwww [続きを読む]

受信: 2009年9月18日 (金) 11時42分

« 鳩山論文、結局、教訓は何か 発信する要約は英語の論理構成で | トップページ | 小沢幹事長、永久闇将軍的権力を確立 ? 立花隆的見立て »