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小沢幹事長、永久闇将軍的権力を確立 ? 立花隆的見立て

 前日のブログで、鳩山新内閣発足にかかわる立花隆氏の識者評論を取り上げた。9月18日付静岡新聞夕刊である。これは前編で、19日付では、後編

 永久闇将軍的権力の確立/ 角栄超える小沢幹事長

として、同じ立花氏が結論として「一見清新な鳩山政権の誕生も素直には喜べない」と結んでいる。その理由がこの後編で縷々述べている。

 「これから民主党の政治家たちはみな小沢の影響下におかれざるを得ないし、日本の官僚組織のすべても小沢の意向を気にしながらことを決めていくことになるだろう」

と予測している。民主党は、と言うよりは、小沢氏は、官僚たちの内部的自己調整機能を奪うために、明治時代以来の事務次官会議を廃止した。官僚支配の急所を突いた素早い動きである。それほど次官会議廃止が大きな意味を持つとは、知らなかった。

 小沢がすべてを決める。その具体的な理由と根拠を提示したところに、この立花論文のすごさがある。しかも、その見立てによって、民主党政治の将来がどうなるのか、予測して見せたところが不気味だ。伊達に田中角栄研究で名を上げたのではないことをうかがわせる。この見立てが正鵠を射たものかどうか、1年後にはわかるだろう。

 やはり、70歳と老いたりとはいえ、まだまだ立花氏は鋭い。2009.09.20

 追記。

 9月20日、日曜日、NHK国会討論会で

 菅直人副総理・国家戦略担当相、藤井裕久財務相、亀井静香(国民新党党首)、福島瑞穂(社民党党首)などが出席して、今後の内閣が目指すものについて、議論していた。

 決意はわかった。和気あいあいだった。

 一番大変なのは、予算の組み替え、予算編成の藤井裕久財務大臣(77歳)であろう。

 元主計官だが、今回の衆院選では引退を決めていたが、比例区で引っ張り出された。  その姿を拝見して、ふと、

 昭和初めの金融恐慌の時の大蔵大臣で、それを乗り切った

 高橋是清

を思い出した。風貌も、置かれた状況も当時と同じである。高橋翁は、74歳で現役復帰、昭和恐慌真っ只中の昭和2年、請われて田中義一内閣の大蔵大臣に就任した。結果も同じであることを祈りたいが、

 高橋是清の遺著、『随想録』(千倉書房、昭和11年発行)

をじっくり読んでみたい。当時の心境、決意が書かれていて、今に役立つ。私はこの本を、古本屋で100円で入手した。

 さらには、詳細な事実や資料、メモを下に、本人に確認しながら書かれた

 『高橋是清自伝』(中公文庫)

にも、目を通すのが、論説委員として当然であろう。ただ、この自伝は明治の日露戦争ぐらいまでで終わっていて、翁の真骨頂であった昭和時代のことは書かれていないのが残念だ。それでも、昭和に入っての獅子奮迅の活躍がいかにして育まれたのか、という背景を知るには貴重な一書であろう。9月20日。

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