« 宇宙船のトイレ  やっぱり飛行士も困っているそうな | トップページ | 65%以上が死刑囚 中国の臓器提供 »

焼酎ハイボールと宇宙技術 意外な関係にびっくり

 宇宙トイレだ、ウンコだ、とそんなことばかり話題にしているようだと、うんざりしてしまい、嫌われてしいそうなので、爽快な話もしてみたい。週刊ポスト8月21・28日号(創刊40周年大感謝号)を見ていたら、表紙をめくったカラーページにこんな広告が出ていた。

 焼酎ハイボール/下町の大衆酒場で愛される、あのうまさ。

 辛口チュウハイ/タカラ焼酎ハイボール

 真ん中に、アルコール分7%と書かれた辛口チュウハイ=ドライ=の缶のカラー写真が大きく出ている。

 そんな広告写真なら、別段、珍しくも何ともない、と、実は小生も思っていた。しかし、この缶をよくよく見ると、表面がデコボコになっている。開栓前には目立たないが、缶を開けた後に、ギザギザの「ダイヤモンドカット」模様が浮かび上がる。最初は、手が滑らないようにしているだけだと思い込んでいた。これが、なんと、

 宇宙工学から生まれた、いわゆる民生化した「スピンアウト」技術

だというのだ。うかつにも知らなかった。東洋製罐という企業が特許を持っているという。静岡県内にもこの会社の清水工場や静岡工場がある。

 内圧がかかっている円筒形アルミ缶を強度を保ちつつ、できるだけ軽量化する場合、こうした缶デザインにするといいらしい。宇宙でもできるだけ、必要な強度を保ちながら、軽量化を図ることが求められる場合が多いが、その成果がこれだというのだ。

 こうしたデザインは、宝酒造だけでなく、キリンチュウハイ「氷結」にも使われている。

 そんなことを知ったのは、これまた日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)のホームページに「ダイヤカット缶」として解説が出ている。それによると、

 「1960年代にNASAのラングレー研究所で日本人研究者、三浦公亮氏が行った、円筒形の構造体に力が加わって生じる変形パターンの研究」から生まれた。「このアイデアが、20年以上の時を経て缶のデザインに応用され」たのだという。

 このダイヤモンドカットで、強度を保ちつつ、円筒形のチュウハイ缶の重さを30%も軽量化することができたという。

 ホームページには、三角形のトラス構造のキリンチュウハイの事例が出ている。宝酒造のものも似ているが、少しことなる。

 プシュッと開栓すると、三角トラス構造が浮かび上がるのは、実用を兼ねた意外な趣向である。

 宇宙工学は、うまい、美しい

と言うことだろう。くさいだけが宇宙ではないことを知って、ホッとした。2009.08.28

|

« 宇宙船のトイレ  やっぱり飛行士も困っているそうな | トップページ | 65%以上が死刑囚 中国の臓器提供 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533942/46050895

この記事へのトラックバック一覧です: 焼酎ハイボールと宇宙技術 意外な関係にびっくり:

« 宇宙船のトイレ  やっぱり飛行士も困っているそうな | トップページ | 65%以上が死刑囚 中国の臓器提供 »