« 「気骨の国民審査」にするために  最高裁判事はどう決まるか | トップページ | 焼酎ハイボールと宇宙技術 意外な関係にびっくり »

宇宙船のトイレ  やっぱり飛行士も困っているそうな

 やっぱりそうか、というような記事が8月27日付中日新聞に出ている。「宇宙は手の届くところに 宇宙船のトイレの話」だ。沢岡昭さん(名古屋市の大同大学長、宇宙航空研究開発機構(JAXA)技術参与)が、NASAでも技術開発が後回しになり、遅れていて、宇宙飛行士は苦労しているという「裏話」を詳しく書かれていて、面白い。トイレ開発では世界のトップを行く日本らしい技術に期待とも書いていた。

 無重力では排せつ物は当然、落下しない。宙に浮いたままだ。ではどうして、尿やウンコを処理するか、ウンコなどは尻にくっついてなかなか取れない。これは大問題だ。

 記事から、少し引用してみると、「小便をチューブで吸引する尿便器のシステムは、(今でも)約四十年前のアポロ宇宙船とほぼ同様」らしい。若田光一さん活躍のあの国際宇宙ステーションでも使われているそうだ。男性と女性では、随分と勝手が違うように思う。かつては飛行士は男性ばかりだったが、それをそのまま女性用としても使うのだろうか、他人事ながら心配だ。

 大便については、「無重力状態では、(そのままでは)排せつした固体が落ちてゆかない」。「排便の時、便器の中心に向かって空気の流れをつくることによって、便を移動させる構造になっている」のだそうだが、飛行士の体調などによってはこれがなかなか思うようには移動してくれないのだそうだ。最後の手段は、ゴム手袋で「処理」することになるらしい。沢岡さんは、宇宙飛行士が文句も言わず辛抱していることに同情している。ステーションには、つい最近まで、なんとトイレが1台しかなかったという。故障したらと゛うするのか、心配だが、案の定、故障して、直すのに苦労した話が紹介されている。

 「すべての回収液体は浄化して飲料水をはじめ、さまざまな用途に使われる」

さまざまな用途には、風呂水、シャワー水には使われない。ステーションには、そんな設備はないからだ。当然と言えば、当然だが、驚くべき宇宙環境である。

 それを少しでも改善したいと、沢岡さんたちは、

 進んだ日本のトイレ民間技術を宇宙へ応用したい

として、大同病院の看護師や地元企業の技術者と協力して、研究をはじめているという。

 宇宙に快適なトイレ環境を

というわけだ。今でもステーションで使われている2台のロシア製宇宙トイレは、1台が、なんと

 1900万ドル

もしたという。

 宇宙に温水洗浄便座が当たり前になるのは、いつのことだろう。数年の飛行時間がかかりそうな火星有人飛行がアメリカでは計画されているが、その成否は少し大げさに言えば、

 トイレ環境の整備

がカギを握っている。2009.08.27

|

« 「気骨の国民審査」にするために  最高裁判事はどう決まるか | トップページ | 焼酎ハイボールと宇宙技術 意外な関係にびっくり »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/533942/46042587

この記事へのトラックバック一覧です: 宇宙船のトイレ  やっぱり飛行士も困っているそうな:

« 「気骨の国民審査」にするために  最高裁判事はどう決まるか | トップページ | 焼酎ハイボールと宇宙技術 意外な関係にびっくり »