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2700億円の「火事場泥棒」 科学界に良心はあるか

 今日は、旧盆である。のんびり、8月16日付静岡新聞を広げていたら、ギョッとするような社説が出ていた。

 科学研究2700億円支援/テーマ選定、拙速避けよ

というのが出ていたからだ。読んでみると、

 ドサクサにまぎれた2700億円の「火事場泥棒」ではないか。科学界の良心はどうなっている

 そんな思いにとらわれた。おそらく、共同通信社からの配信であろうが、社説の出だしにはこうある。

 「経済危機克服策として約14兆円の2009年度補正予算に科学研究も組み込まれた。中でも、2700億円の最先端研究開発支援プラグラムが研究開発で突出している。約30人の研究者に30億~150億円(平均90億円)を配分、3~5年間使えるようにして、研究者の自由度を高めた。その審査が内閣府のワーキングチームで進んでいる。」

というものだ。どんな人がワーキンググループに入っているのか、見て見たいものだが、麻生太郎首相は、6月の第一回支援会議で「選定の際にもめたら、私が最終決定する」と語ったらしい。日程ではこの8月末に決定とあるが、衆院選の終盤に急いで決める話ではない。選挙後に落ち着いて最終決定すべきだ、と社説は結んでいる。そのとおりであろう。むしろ、選挙前のドサクサに決定してしまおうという科学界の思惑がみえみえである。

 同時に、麻生首相が最終決定するというのは、本当にいいのだろうか。麻生首相に科学の中身について何がわかるのだろう。不安になる。政治的に最終決定するということだろうが、科学研究に政治的な決着はなじまない。それとも、中心研究者約30人は、どうせ科学政治家だから、それでいいと高をくくっているのだろうか。

 科学界は、経済対策の名の下に、国民の税金をかすめとるような「火事場泥棒」をすべきではない。

 科学と経済対策は無縁だ。2009.08.16

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