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地上に降る「天の川」 私の脳活性化法

 久しぶりに、金沢から元職場の若い友人が浜松に訪ねてきてくれた。明日は七夕というわけでもないが、仕事を早めに切り上げて、行きつけの赤ちょうちん「串善」でワイワイと楽しんだ。七夕のせいか、とてもリラックスした気分になった。もう一軒ということで、近くの洒落たスタンド・バーに出掛けた。そこをでると、ふと見上げると、雲間に「天の川」が地上に降るように見えた。つくづく、孔子ではないが、

 朋あり、遠方より来たる。また楽しからずや

の気分である。マンションに戻って、二人で再び、旧交を温めたころには、酔いも回って、すっかりボケそうになっていた頭が生き生きしてきた。

 脳に関する本が最近、盛んに出版されている。例えば、脳科学者と称している茂木健一郎氏がこの半年に、対談も含めて七冊もの著書を書き殴っている。JR浜松駅に入居している浜松の代表的な書店「谷島屋」の平台に並べられている新刊本をちょっと書き出してみる。いずれも茂木健一郎氏のものだ。

 『クオリア立国論』(ウェッジ)  人々が求める上質感を提供することが、ビジネスを成功させるカギとなる-。

 『脳を活かす生活術』(PHP研究所) 笑顔の人は、脳をフルに使っている !

  『脳を活かす仕事術』(PHP研究所) 「わかる」を「できる」に変える

 『偉人たちの脳 文明の星時間』(毎日新聞社) 人間の賢さとは何だろう。茂木史観誕生。

 対談本として、

 『教養脳を磨く !』(対談者=林望、NTT出版) 今求められているのは「総合的な脳」である

 『涙の理由』(対談者=重松清、宝島社) 小説家と脳科学社が涙について考えた

 『女脳』(対談者=矢内理絵子、講談社) ひらめきと勝負強さの秘密/女脳の潜在力に感服!

 そのほか、

 『脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」』

という2008年発行のもあった。これと『脳を活かす仕事術』(2008年9月発行)を除いて、6冊はいずれも、今年2009年に入ってから発行した新刊本。

 小生のみるところ、意味のある、まともなのは『偉人たちの脳』ぐらい。あとは学者の良心とは無縁の代物という印象である。書き殴った本であり、科学を装ったニセ科学すれすれという印象を受けた。どんなテーマでも脳に結びつけられるということを巧みに利用した出版である。りっぱな経歴を持つ研究者のすることではないのではないか、と言いたくなる。

 ところが、最近の脳本ブームにあおられたのか、あの経済評論家、長谷川慶太郎氏まで対談、

 『長谷川慶太郎の「完全脳」』(2009年3月、李白社)

を急いで出している。七夕の日に、言いたくはないが、これでは気骨の人も情けない。

 こんな本を読むより、よっぽど、旧友とワイワイ、楽しく話しをする方が、脳は活性化する。七夕の恋物語ではないが、

 人に会う、これが脳活性化の基本だ。本を読んで脳が活性化するという幻想は捨てよう。特に、脳科学者と称する人の本は、売らんかな精神が旺盛で、危ない。

 そんなことを知った金沢からの気のおけない旧友の来訪だった。2009.07.07 

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