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アポロ11号月着陸ねつ造説の終焉 NASA、月面の残骸写真公開

 米アポロ宇宙船が月面着陸してから、7月21日(日本時間)でちょうど40年になる。これを記念して、NASAは、月を周回する探査機から、40年前のアポロ11号はじめ月着陸船の月面上に残された残骸を撮影することに成功し、その画像を公開した。その映像写真が7月18日付静岡新聞夕刊に小さく掲載されている。月面上「静かの海」に残された11号の残骸は、月着陸船「イーグル」が帰還に向けて離陸する際に発射台の役割を果たした直径約3.7メートルの台座。画像には、台座が小さな突起のように写り、月面上に長い影を落としているがわかる。静岡新聞には、ベタ記事だが、共同電として

 月にアポロ11号残骸/探査機が40年ぶり撮影

と掲載されている。

 小さな記事だが、意味は大きい。というのは、この40年間、アポロ11号は、月周回軌道には達したかもしれないが、そこからの月着陸については、一部の人たちによって、ねつ造だというアポロ11号月着陸ねつ造説が根強くささやかれていたからだ。40年前の当時、着陸の様子が全世界に中継されたが、その中で、米国旗が真空のはずの月面で、はためいていたように見えるのはおかしいなどが根拠である。今回の映像公開で、こうしたねつ造説はほぼ完全に否定されたと言えるだろう。

 ここで「ほぼ完全に」といったのには、わけがある。ねつ造説の直接の根拠となった星条旗については、解像度が今ひとつよくなかった関係で、その残骸が確認できなかったからだ。今後、周回衛星の軌道修正などにより解像度を数倍上がれば、とらえることができそうだという。

 ところで、このニュースは、19日付朝日新聞朝刊にも

 アポロの「足跡」ここにあり

という見出しで、比較的に大きく取り上げられている。それによると、11号のあとに再び月面着陸した14号の飛行士の月面上を引きずったような足跡が線上に写っていたという。これは、実に驚くべき精度である。38万キロ離れた月の回りを回っている軌道探査機から、月面の人間の足跡が確認できるのである。

 だれでも考えることだろうが、この技術を地球上に応用して、兵器技術に応用してはどうかということになる。地球上から、月面上の人間の足跡が確認できるのである。これを利用しない手はない。

 そんな思いつきで、7月19日付静岡新聞朝刊を見ていたら、あった。「GLOBAL FLASH」という欄に、

 無人飛行船で敵を識別

という見出し。「米国防総省の国防高等研究計画局が、(敵のミサイルが届かない)高度約20キロの成層圏から高性能レーダーで戦場を監視し、敵を高精度で識別する無人飛行船の開発を進めている。」というもので、アフガニスタンなどで米空軍爆撃による民間人被害が問題化しており、新型飛行船でその防止を図るという。2012年には飛行実験が始まるという。新型飛行船は、高度の高いところの地球軌道を周回する偵察衛星よりも、森林内や市街地の敵を高い精度で見通すことができるという。

 この場合、リアルタイムで監視する必要があることから、高性能レーダーを使うようだが、いずれにしても、近い将来、個人識別できる戦争兵器が登場するようになるだろう。レーダーよりはるかに波長の短い光での映像化で、それこそ足跡どころか、敵の戦闘員、あるいは味方の民間人の表情まで、確認できる兵器。なんとも、すさまじい「人道」兵器というべきであるが、これが世界の平和を維持するような「すばらしき新世界」が未来であるとするならば、おぞましい。2009.07.19

 ところで、話は変わるが、同じ夕刊には、

 若田さんら13人、国際宇宙基地に/「きぼう」完成へ、シャトルがドッキング

という記事が大きく掲載されている。国際宇宙ステーションに史上最多の13人(米国人、ロシア人、日本人、ベルギー人、カナダ人)の飛行士がそろったというものだ。今回、宇宙ステーション建設史上初めての日本の船外実験棟の取り付けに成功し、これで計画から24年、日本の実検棟「きぼう」が完成した。

 問題は、完成した「きぼう」で、地球上ではできないどんな革新的な実験をし、成果を上げるかである。実験棟は、米国のおかげで完成したが、今後、日本独自の成果をどう上げるか、ステーション運用はあと5年、長くてもあと10年くらいで、残り時間はそう多くはない。地上との往復に使われた頼みの米シャトルも、来年2010年には退役する手はずとなっている。その後は、ロシア頼みである。今後5年間の運用費(年間400億円)も含めると、自前の「きぼう」プロジェクトは総額1兆円プロジェクトとなる。優先されている医療・福祉分野では、今回活躍した若田光一飛行士が自ら骨粗しょう症治療薬の実験台になって開発はしているものの、画期的な成果を疑問視する声は依然根強い。官の仕事はおおむねここまでである。官頼みでは、世界がアッと驚く成果は期待できまい。完成したこれからについては、民間企業の知恵が問われる。

 いでよ、希望の宇宙ベンチャー企業 !   

 ものづくり日本の宇宙での正念場は今後5年だ。こちらは、皮肉ではなく、1兆円に見合う本当の「すばらしき新世界」づくりであってほしい。2009.07.19      

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コメント

ロケットの製作に携わるものから情報をお届けします。
月面のアポロの残骸は確かに確認されましたが、月面へ人類が降りたことには、多くの宇宙事業関係者が疑問視しています。
例えば月から地球へ帰還するときには、その発射角度が微妙なのですが、どこへ落ちるかわからない月着陸船では、その発射角度が調整できないのです。
恐らく着陸船だけ月に落として、後は映画「カプリコーン」のようにしたのではないかと言われています。
アポロ搭乗者の多くが、帰還後謎の事故死をしているのは事実ですからね。
だから、望遠鏡で確認できる月の表ではなく、裏側へ着陸したのだと言われています。
航空宇宙技術の進歩につれ、ますます当時の技術では不可能なことが明るみに出ています。
どうぞ参考になさってください。

投稿: 宇宙事業関係者 | 2011年1月23日 (日) 12時10分

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