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「空飛ぶオタマ」の正体は?  「遊び」をするカラス

 このブログで先日、石川県・能登半島を始め全国各地で空からオタマジャクシが降ってきた出来事を紹介した。騒ぎからまもなく一カ月になろうとするが、犯人はどうやら、遊び心のあるカラスであると、科学ジャーナリストの小生としては結論づけたくなった。

 カラスは賢い

とはよく言われる。しかし、どのくらい賢いのか、ということになると人によってまちまちである。毎朝のごみステーションでの人間とカラスの攻防戦から相当賢いことは、ゴミ出しをしたことのある人なら誰でも認めるところであろう。ところが、その賢さというのは、想像以上であることを突き止めた。鳥好きのサイエンスライター、細川博昭氏の近著

 『鳥の脳力を探る』(サイエンス・アイ新書、ソフトバンク・クリエイティブ)

に、そのことが具体的に紹介されている。なにしろ、カレドニアカラスなどは、自分でえさ取り用の道具をつくり、しかも、持ち歩いているというのだ。

 それどころから、同書によると、北海道から東北地方にかけての沿岸では、貝をくわえて空高く飛び上がったのち、一定の高さから貝を岩やコンクリートの上に落としたなら、殻が割れて中身を食べることができることを見つけ出したカラスがいて、その「文化」が地域のカラスに広まった、というのだ。この食べたい対象を上空から地面に落とすという行為は、日本だけでなくアメリカのカラスでも確認されているという。

 カラスは、人間同様「遊び」が大好きだという。公園の滑り台を滑って遊んでいるカラスをときどき見かけることがある。たまたま滑ったのではないことは、滑り台で何度も繰り返し滑っていることから、意図的にしていることが分かる。

 さらには、電線に逆さまにぶら下がり、くるくる、体操の大車輪のように回転して「遊ぶ」。下から人間が見ていると、いかにも、楽しそうに遊んでいるように見える。

 だから、空からのオタマジャクシの落下も、カラスのいたずらなのだろうと推定したくなる。

 では、鳥のなかでも特に、なぜ、カラスは遊びやいたずらが好きなのだろうか。それは、人間やチンパンジーに次いで、もともと知能が高い上に、「暇があり、考えることも得意」だからだと細川氏。街に住むカラスは必要なえさは簡単に手に入り、天敵もほとんどいない。「なにもする必要のない時間」があり、退屈しのぎに、ちょっと遊んでみたりする。

そんなことを同書で細川さんは指摘しているが、それが今回の「空飛ぶオタマ」事件の真相なのだろうと、小生は考えたくなった。2009.06.28

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面白いε=(>ε<*)プッ

投稿: ひな | 2010年11月11日 (木) 16時24分

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