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モノゴトの正しい信じ方 松尾神社のお祭り

 半年前まで、金沢に暮らしていた。在住20年だったが、きょう6月14日、日曜日は、加賀百万石前田藩の礎を築いた前田利家公が能登半島中部の七尾城(七尾市)から、金沢の金沢城に入場した日(1583年)である。世界大不況の発生(2008年9月)とともに定年退職して、今は小生、若き日の徳川家康の居城、浜松城のある浜松市に転居、転職し新しい人生を歩んでいる。利家の入城を記念した百万石まつりが先週土曜日に、金沢市中心部で行われたようだ。

 浜松では、今日、今、ブログを書いている中、太鼓がなっているのがマンションから聞こえてくる。近くの氏神様、松尾神社(境内には学問の神様の天満宮、伏見稲荷ゆかりの稲荷神社も)のお祭りである(きのう土曜日が本まつり。6月例祭)。神社の参道には出店も開かれている。天満宮にはちゃんと、菅原道真公の使いの牛が境内に鎮座しているし、稲荷神社の入り口には赤い鳥居が一基だけれども、氏子(菅原町東)から寄進されている。

 面白いのは、浜松特有の氏子たちの「お練り」がある点だ。神輿を担いで、まわりに若い衆や子どもたちが取り囲む。お賽銭箱(あるいは場合によって桶)を先頭に町内ごとに独自の法被、雪駄を履いて、笛の音にあわせて練り歩く鳴り物入り行列である。神輿を担ぐ氏子に向って各家からバケツで水をぶっ掛けるというのも、浜松らしい荒々しさだ。松尾神社のお練順は、次のとおり。

 肴町、伝馬町、千歳町、平田町、旅篭(はたご)町、塩町、成子町、菅原町東、菅原町西、元魚町

 これをみると、驚くべきことは、藩政時代からある町名ばかりである。よく町名が残っている。しかも、政令指定都市のJR浜松駅という中心街からわずかに10分のところに松尾神社がある。すばらしい。こんなところにも、町名を大事にする浜っ子の心意気が感じられる。よくぞ、1960年代の町名変更という政府の愚劣政策に対抗して、町名を守ってきたものである。ここが古都、いや、城下町金沢とは意識の点で大きな違いがある。

 金沢は今旧町名の復活に取り組んでいるが、一度消えた町名はなかなか元に戻すのは大変なのである。その意味では、町名というのは、生き物なのである。金沢では、最初の主計町(かずえまち)、袋町、並木町、飛梅町、そして最近ではオフィス街の南町など、この10年で9町名が復活した。

 この身近な事例から、「モノゴトの正しい信じ方」というものが見えてくる。つまり、伝統を大切にするというモノゴトを正しい信じ方である。利家が金沢に入城した日にそんなことを感じている。今から、その松尾神社に出かける。私も氏子なのである。2009.06.14 

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