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数学に強いスーパー匠の技 100万分の1ミリ技術の小さな「ナノ」メーカー

 これだから、全国紙の夕刊はやめられない。面白いのだ。驚くのだ。朝日新聞夕刊の6月1日付から四回連続で「人生の贈りもの」シリーズの中で愛知県豊橋市にある中小、というか、小企業

 樹研工業(社長・松浦元男、73歳)

を取り上げている。世界に冠たる「オンリー・ワン」企業である。第一回は「世界一の固有技術」を追い求めて」である。1000分の1ミリの精度でものづくりをする職人技、匠の技は世の中にはいくらでもある。しかし、この会社は、それよりもさらに1000分の1も小さい、

 100万分の1ミリ=ナノ

の精度で歯車などの精密部品をつくる「スーパー匠の技」メーカーなのである。いわば

 驚異の「ナノ」メーカー

なのだ。米粒よりもはるかに小さい、今流行のウイルス程度の大きさの量産できる精密部品をつくるのである。ここまでくると、職人の技や経験、勘はまったく通用しない。代わって、世界最高レベルの設備とともに、人材では

 IT技術と数学の知識

が不可欠なんだそうだ。その装置も、免振装置を取り付け、クリーンルームに据え付け、そして、温度管理はなんと、100分の1単位でセットする。優秀な熟練職人が装置を使いこなし、技を磨くのに4年はかかるという。

 そんな会社だから、採用はとても難しいだろうと思っていたら、なんと、

 早い者勝ちの「先着順採用」

 入社歴がものを言う年功序列ではなく「年齢序列賃金」。年齢が同じなら給与も同じ!

 定年はなし。出勤簿なし。残業は自己申告。

 この話は、6月3日付に出ているから、興味のある人は一読の価値がある。

 73歳の社長は、「次は海外」と本気だ。

 その社長の一言、

 「日本は法人税が高い。(地方税とあわせた)実効税率をせめて欧米並みの30%程度まで引き下げてほしい(現行41%)」

 以前から、経団連が同じことを言っているが、この社長が言うと、小生、思わず、「そのとおり」とうなずいてしまった。

 企業は人なり

であることを、あらためて、思い知った記事との出会いであった。2009.06.06

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