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草葉の陰でダーウィンが泣いている 弁護士が「進化論は真っ赤な嘘」

 I.ニュートンと並んで、英国ウエストミンスター大寺院に眠るC.ダーウィンも、きっと、このブログを読んだらさぞかし、泣いていることだろう。東大法学部卒で、特許紛争など国際ビジネスにかかわる国際弁護士、佐々木満男氏がブログ「どんなことにもくよくよするな !」で、なんと、ダーウィンの「進化論は真っ赤な嘘」と書いている。広島での講演記録を再構成したものであるというのだから、冗談半分、面白半分で書いたものではない。このブログはホームページ「CHRISTIAN TODAY」に掲載されている。会社概要によると「超教的キリスト教関連報道メディア会社、クリスティアン トゥデイが運営しており、一般クリスティアン大衆に向けて公正かつ迅速な情報提供を信条」としているらしい。過激な内容は、直接、このブログを読んでもらうとして、ポイントというか、結論を紹介すると、

 「聖書に書かれているように、人間を含めたあらゆる生物や無生物は、それぞれ初めから全知全能の神によりデザインされて創造されたものであることが立証されつつあります。ダーウィンの「進化論」に対して、これを聖書の「創造論」と言います。私はぜひとも、この「創造論」を日本に普及していきたいと思っています」

と、最近、アメリカあたりで盛んに喧伝されている、科学を装い神という言葉を使わない創造論、すなわち、インテリジェント・デザイン=知的設計者=神という新「創造論」=ID論について支持しているのだ。何を主張し、何を支持しようが、それはその人の言論の自由である。自由であるが、東大法学部卒、世事にたけた国際弁護士の言動とは信じがたい論考である。明確な根拠もなく、これほどまでにはっきりと「真っ赤な嘘」と断定するのには大いに違和感がある。ダーウィンも草葉の陰で泣いているだろう。

  私も、いずれの日にか、ダーウィンの進化論は、大幅に修正されて、ダーウインが意図的に無視した生物自身が持つ主体性を重視する

 主体性の進化論

が見直されるであろうとは信じている。以前にもこのブログで書いたが、生物は、ただ、ただ周りの環境に鼻面を引き回されるだけのふがいない存在ではない。つまり、突然変異などというまどろっこしい仕組みで親から子へ、子から孫へと突然変異が遺伝して新しい種が誕生するという悠長な仕組みではなく、生物は主体的に、積極的に環境に働きかけて、自らの意志で、変わるべき時が来たら、これまで蓄積してきた突然変異を総動員して、自分の体を多重フィードバックを通してつくり変え、環境に主体的に、そして迅速に適応していく。ダーウイン流の進化を待っていては、環境への適応が間に合わず、種は進化どころか絶滅してしまう。主体性をもって迅速に環境に適応する結果、種全体が一斉に変わるという今西学説を支持している。ダーウインの進化論が適用できるのは、地球生物進化のごく初期のころに限られるのではないか、とも考えている。

 宗教界では聖書に書かれていることを「信じる者は救われる」。しかし、科学界では常識を「疑う者が救われる」。ニセ科学界では当然だが、「信じる者は救われない」。わざわざこういうもってまわったような言い方をした理由がおわかりだろうか。宗教はときとしてウソをつく。と言って悪ければ、目を曇らせる。2009.05.13

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