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蔵から浮世絵版木382枚 富山県舟橋村の快挙

 よくぞ150年以上も残っていたものだと感心して、NHK土曜日の番組「ワンダー×ワンダー」(5月16日夜)を拝見した。富山県舟橋村の置き薬問屋の蔵から、江戸後期の浮世絵師、歌川國芳の浮世絵版木382枚(104作品)が見つかったという。どうやら、「反魂丹」で知られる越中の置き薬屋、立田(たった)万右衛門が、なんと、置き薬の「おまけ」づくりとして、浮世絵を配ろうとして、いらなくなった版木を江戸から持ち帰ったらしい。当時、版木はだんだん磨り減ってしまうと、風呂焚きの燃料として燃やしていたという。それを持ち帰ったというわけだ。刷ったものは、日光に当たり、残っていても退色が激しく、もともとの色はどうであったか、現在ではなかなか分からないらしい。それが、蔵という光の入り込まないところ、しかも、乾燥したところに置かれていたため、当時の色がそのまま版木に残っていたのだ。

 番組では、このもともとの色を使って、当時の浮世絵を再現しようというプロジェクトを紹介していた。4、5枚の版木で、最大30色ぐらいの色を出していたというから、すごい。出来上がった浮世絵は、多色刷りのすばらしいものであった。当時は、屋内はろうそくの光しかなく、浮世絵は、屋内を色鮮やかにしたことだろう。版木そのものは国の重要文化財に指定されることになっているらしい。

 金沢に20年以上在住していたが、北陸にはまだまだびっくりするような貴重な文化遺産が多く残っていることをうかがわせるような番組であった。2009.05.17

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