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「もうけすぎ」で経営トップ辞任 日本漢字能力検定協会

 木の上に立って見るのが「親」。「親」という漢字を分解してみると、そうなる。なるほど、目先のことにこだわって子どもを教育してはいけない、広い視野で子どもは育てるべきだということだろう。言い得て、妙である。漢字はすごい。そう思っていたら、日本漢字能力検定協会の理事長が、「もうけすぎ」で辞任に追い込まれた。もっとも、協会は財団法人であり、極端な営利に走ってはならないことになっている公益法人であるから、わからないわけではない。

 しかし、昨今、大赤字の決算の責任を取って、辞任する経営トップが相次いでいる中で、「もうけすぎだから、辞任せよ」というのは、やっぱり、すっきりしない。理事長が親族の経営する会社に業務委託をしていたという不明朗さはあるものの、あまりにも財団法人の運営に対してあまりに杓子定規ではないか。「もうけなくていい」ということを盾にして、あるいは口実にして、やる気のない経営、やる気のない財団職員のなんと多いことか。収益(とは公益法人会計では言わないが)を、財団の目的をより充実して達成する活動に振り向け、社会に還元するのも、財団として立派な選択肢の一つであると考えたい。

 ところで、こんなに「収益」が出たのには、この検定が、大学や高校での入学評価や単位認定に利用されているという事情がある。だから、当初は十万人ぐらいの受検者だったのが、20年たった最近では250万人以上にもふくれあがったのだろう。今回の騒ぎがなければ、300万人超えも予想されていたという。

 こんなことを考えると、受験生数がせいぜい4000人前後と、赤字にならないよう受験生集めに苦労している「金沢検定」の関係者(私もかつてその一角にいた)にとっては、うらやましいかぎりの辞任騒動だ。2009.04.10

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