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「レッドクリフ 後編」  古代中国版「スターウォーズ」

 久しぶりに、壮大な歴史スペクタクルを見たという満足感を味わった。これがシルバー料金(1000円、通常1800円)というのは安い。この香港映画の諸葛孔明役に金城武が準主演役として好演しているのが、頼もしかった。日本ではつくれない映画というのが、見終わった後の感想だ。

 天子から命を受けた丞相の曹操が、蜀の劉備の軍師、諸葛孔明と、呉・孫権の司令官、周喩(しゅうゆ=トニー・レオンが主演)の連合軍と、長江中流の「赤壁」で一大決戦を行う(208年)。結果として、曹操軍が大敗するというものである。このあと、中国の歴史は三国時代にはいる。これを統一したのが「晋」である(280年)。赤壁の戦い後の三国時代は、日本で言えば、邪馬台国の時代。魏志倭人伝の時代とも言える。

 当然だが、歴史的な事実は最低限踏まえてはいるが、もちろん、大部分はフィクションである。例えば、さまざまな戦法が次々とくりだされてきて、観客を飽きさせない面白さがあった。また、「天候を制する者が戦いを制する」という孔明の智略が、こんなことが実際にあったのかどうかは別にして、光っていた。孔明の存在と、美貌の小喬(しょうしょう=リン・チーリン)が殺伐とした「勝者なき」大量殺人の映画を人間らしい物語に引き戻す役割を果たしているのが印象的であった。小喬が丞相にもてなす。決戦直前の一服の飲茶というわずかな時間の間に天候(風向き)が変わるときと重なり、戦いの勝敗が逆転し、兵力では決定的に劣勢な連合軍に勝利をもたらすという設定も、面白い演出だ。

 「スターウォーズ」とはまた違った、人間味のある劇場映画らしい映画であった。あるいは、こう言ったほうがいいのかもしれない。古代中国版「スターウォーズ」。それが、前編、後編を見た感想だ。 2009.04.14

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