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ああ 団塊の男たちよ 美酒をもって生涯を送る

 団塊世代の精神科医、遠山高史さんの、ちょっと変わったコラムに「不養生のすすめ」(ビジネスマン情報誌『選択』がある。連載142回は「ああ 団塊の男たちよ」(2003年12月号)。うつ病で通院してくる、これまた団塊世代の患者の話を書いている。定年まであと五年だが、もう会社を辞めたいという。コラムが載ってから五年がたつから、今はその商社マンの患者も定年だろう。果たしてその後どうなっただろうか。ほとんどの団塊の世代が好きな映画に

「カサブランカ」

がある。イングリッド・バーグマンとハンフリー・ボガードが主演している。団塊世代の私もこの映画が好きで、ビデオまで持っている。なんといっても、ラストシーンがいい。

 ボガード(酒場のマスター、リック役)がバーグマンとの雨降る夜の空港で

「僕にはパリの思い出がある」

と言って、バーグマンを夫とともに亡命国アメリカに飛び立たせる。このシーンのためにこの映画はつくられたといってもいいだろう。バーに流れる思い出の曲、As Times Goes By(時の過ぎ行くままに)も団塊の世代にはたまらない曲だ。そのほか、バーでのこんなやり取りもしびれる。

 女「昨日はどこにいたの ?」

 男「そんな遠い昔のことは忘れた」

 女「じゃ、明日はどこに行くの ?」

 男「さあ、そんな遠い先のことはわからない」

 夜のバー・カウンターでの男と女のやりとりだ。遠山さんは、「団塊世代の男たちよ、いたずらに老後を考えるな。残る人生、のびのび浪漫的自由に生きてみようではないか」と結んでいる。言ってみれば、このせりふをはいた男の生き方だ。賛成である。

 賛成だが、実人生となると、先のテレビドラマ『駅路』ではないが、あるいは、最近読んだ芥川賞作家、村田喜代子の『あなたと共に逝きましょう』(朝日新聞出版)ではないが、そうそううまく行かない。『駅路』では悲劇が待っていた。『あなた-』では、帯にもあるよう「老い方の下手な団塊世代の共働きの夫婦を襲った、夫の動脈瘤破裂の危機」で右往左往となり、一向に心が休まらない。本人だけでなく、介護する妻もうつ病になりそうだというストーリー。とても不養生でのんびりととは逝かない。

 人間それぞれ理由(わけ)ありの道歩んでいる 椿魚

 私にとって、人生のびのびと、とは、ある程度の不養生を楽しみながら、健康で、美酒をもって生涯を送れたらなあ、ということぐらいかもしれない。そんなことを考えさせてくれた最新長編小説『あなたと共に逝きましょう』だった。2009.04.12

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コメント

●藤原紀香 離婚の影にあったフルヌ.ード画 像・極 秘旅 行映 像


5億円結婚式から2年で離婚した藤原紀香。
元夫・陣内智則のDV、浮気という一見、悲劇のヒロインの彼女だが・・・

http://norikasos.blogspot.com/


しかし、元彼から貰った愛猫を陣内がアレルギーにも関わらず飼っていたり、
東京進出に一役買ったあの大物と旅行に行った映像が出てきたことが明らかに?!


http://norikasos.blogspot.com/

投稿: ●藤原紀香 離婚の影にあったフルヌ.ード画 像・極 秘旅 行映 像 | 2009年4月12日 (日) 17時12分

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