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夕刊は安い2 ヤマトタケル

 小生は、福井市出身だから、越前(もう少し限定すると三国あたり)から即位した継体天皇(第26代)の実在については、固く信じている。今上天皇に血筋的にもつながっている天皇とうかがっている。しかし、第12代の景行天皇などは、初代の神武天皇と同様、架空の可能性、つまり、古事記や日本書紀が、いかに大和の国は歴史が長いかを誇張するためにつくりあげた神話の中の天皇ではないか、とあまり根拠もなくこれまで信じていた。景行天皇より少し後に即位した第15代の応神天皇、第16代の応仁天皇については、大阪府堺市に巨大な前方後円墳があることから、実在は確実。その程度の知識しかなかった。

 ところが、これまた朝日新聞夕刊(4月18日付)の「はみ出し歴史ファイル」(歴史研究家・野呂肖生)によると、景行天皇はどうやら実在した天皇らしい。皇子の名前は、「古事記」では倭健命、「日本書紀」では日本武尊。いずれも「やまとたけるのみこと」と読むらしい。実は、小生、日本古代史では有名なこの皇子も架空のものと信じていた。それほどの根拠があるわけではないのに、ヤマトタケルは架空の人物と思っていたのだ。

 「古事記」でも「日本書紀」でも、ヤマトタケルノミコトは東奔西走する。静岡県では焼津市あたりで、土豪に謀られて、九死に一生を得たらしい。一人の人物ではなく、複数の皇子の事績をまぜこぜにしたかもしれないが、ともかく、それらしい人物はいたと言ってもいいだろうと、このコラムを読んで感じた。

 では、なぜ、小生は、ヤマトタケルを架空、神話の世界の人物と信じたのであろうか。それも根拠もなくにだ。このコラムを読んでハッと気づいた。戦前の国定歴史教科書に必ず登場した人物だったからだ。国定教科書、それも歴史教科書となれば、内容はうそに決まっていると独り決めしていたのである。戦後民主主義教育のゆがみは私の脳を洗脳していたのであろう。戦前の教育はすべてが間違い、という洗脳だ。

 こんなことを気づかせてくれた夕刊である。私の感性は、いまだに朝日新聞は赤新聞だと無意識に思っていることにも気づかされた。この「はみ出し」コラムを読んで、そうでもないことに思い至った。夕刊はやっぱり安いのだ。2009.04.18

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