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人生は夕方から楽しくなる 鬼才、若松孝二映画監督

 硬い話ばかりが続いたので、やわらかい夕刊の話題から。相変わらず全国紙の夕刊は面白い。上記タイトルの付いた4月25日付毎日新聞夕刊欄を夕食を食べに入ったラーメン店で見つけた。1960年代には「ピンク映画界の黒澤明」とまで言われた若松孝二映画監督がインタビューに応じて、いろいろ語っていた。『甘い罠』(1963)、『狂走情死考』(1969)などの名作がある。公安調査庁から常に目をつけられていた人物である。懐かしい顔に出会ってうれしくなった。ネギラーメンを食べた後、じっくり読んだ。今年73歳になったそうだが、老けてはおらず、サングラスをかけて血気盛ん、怒れる男として登場していた。

 何しろ、『実録 連合赤軍 あさま山荘への道程』(2007)を自分の山荘を開放して制作し、ベルリン国際映画祭で最優秀アジア映画賞を昨年獲得した。この事件で陰惨な仲間同士のリンチがなぜ起きたのか。実際に事件にかかわったかつての若者に映画を見せて監督は感想を求めたらしい。監督の結論は、

「嫌なものは嫌という勇気が欠如していた」

というものだ。リンチは嫌だと言えばよかったのに、言えば今度は自分が死ぬことになることが恐くて言えなかったというわけだ。

今もそうだけど「(当時の若者も)嫌なものは嫌だと言い続けていたら、この世の中、もう少しましになっていた」という趣旨のことを述べていた。

 若松監督は、名古屋市内にオーナー館「シネマスコーレ」を持っているそうだから、一度は入ってみたい映画館だ。

  人生は夕刊があるから楽しくなる。こういう映画があるから面白くなる。「おくりびと」のような全国的に話題になる映画ばかりを見ていては、人生は分からない。2009.04.25

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