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WBC  さすが戦略家カストロの日韓戦分析

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、優勝した日本の勝因分析は日本、韓国いずれの国にも数多くあれど、おか目八目 とでもいうのだろうか、日韓スポーツ関係者よりも、キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長の分析が一番納得できた。さすが稀代の革命戦略家であり、いまや一線を退いたとはいえ、鋭い。戦う者の心理にまで踏み込んで分析している。短い囲み記事が「GLOBAL FLASH」(3月26日付静岡新聞)に次のように、ハバナ共同電として掲載されている。要約すると、

 日本が韓国を破って優勝した野球のWBCの決勝について、前議長は「韓国は、日本に二回勝利した投手を使う誘惑に抵抗できなかった」と指摘。しかし、同投手は「日本の専門家や打者に研究されてしまっていた」と、韓国の敗因を分析した。これに対し「日本の監督は投手の選択を間違えなかった」と評価した。

 確かに、韓国は日本戦に二度先発し、二勝を挙げている奉重根投手を先発させている。三回に一点を奪われている。これに対し、日本は安定感のある岩隈久志投手を先発させ、ダルビッシュへと継投した。北京五輪金メダリストの韓国としては、屈辱の敗北であろうが、決勝戦では延長戦にまで縺れこんで、最後まで試合を捨てなかったのはさすがであった。恐るべし、韓国野球である。

 ただ、私の意見としては、日本が優勝できた原因を挙げるとすれば、決勝戦の戦い方よりも、むしろ、そこに至る

 敗者復活戦を勝ち抜いて決勝戦に臨んだことにある

 と考えたい。準決勝で負けたことが、優勝に繋がった、そう考えたい。負けて勝つ。かつて、東洋紡のバレー部「廃止」から這い上がった柳本晶一・日本女子バレー代表監督が、あるインタビューで、勝負とは、と聞かれて

「負け、勝ちである」

と答えていた。その心は、負けた試合から次につながる糧をどれだけ引きだせるかで勝負が決まるということらしい。敗者復活戦に回ったとき、原監督は、後ろ向きのことは考えない、前向きで戦おうと選手を奮い立たそうとしていた。そこから、運を引き寄せたのではないか。逆境をくぐり抜けてきたチーム、集団は強い。この「負け、勝ちである」からすると、韓国の場合、二戦とも勝った投手ではなく、日本に負けた二戦の敗因分析に基づいた投手起用を行い、決勝戦に臨むべきだったことになる。

 家康も、「遺訓」で「勝事ばかり知りて負ける事を知らざれば害其の身に至る」と書いている。韓国は一次ラウンドで敗者復活戦を勝ち抜いているし、日本も上位の第二ラウンドで敗者復活戦を勝ち上がっている。我、彼のこのわずかの差が決勝戦の延長戦に出たのかも知れない。それにしても、土壇場でのイチローの決定的な適時打には驚くしかない。「土壇場の本領」と言ったところだろう。それにしても強運の持ち主である。 2009.03.26

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受信: 2009年3月26日 (木) 21時38分

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