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新聞の写真  人には聞けない話  

 新聞記事には写真が付いているものもあり、付いていない記事もある。大抵の読者はこの記事にはなぜ写真が付いているのだろうか、などとは考えない。どんな記事にも写真が付いていれば、百聞は一見に如かず、でますます良い新聞だと考える人も多いだろう。こんな写真を掲載しては、まずいのではないか、と思うような写真が3月26日付中日新聞に載っている。別に新聞社が悪いというのではない。記事はベタであるが、写真は立派なのだ。

 「世界最先端」の米戦闘機が墜落/ステルス性能登載

という記事であり、米国防省が発表した、いわゆる「発表もの」だ。掲載されている写真は、前後に並んで飛行している開発中の戦闘機二機が前方上空から撮影されている。国防省が報道機関に提供したものに違いない。斬新というか、相手のレーダーに捕捉されないためのステルス性を登載するためか、通常の戦闘機のイメージとはかなり異なる戦闘機である。ずんぐりというかグロテスクという印象もある。そんな開発中の、国家機密、あるいは安全保障上も重要な戦闘機の写真をわさわざ国防省が開発中に公開する、しかも事故を起こした時に公開する意図は何だろうか。

 写真では外見だけしかわからないとしても、航空軍事専門家が見れば、おおよその性能や機能がわかるだろう。しかも墜落したというから、その原因には外観が関係あるのかどうか、専門家なら推定ができるように思う。

 一つ考えられるのは、開発が難航し、より多くの予算が必要になり、開発予算を獲得するために公開したという理由だ。しかし、逆に巨費を投じている戦闘機(一機140億円)の開発中止の世論が巻き起こるかも知れないというリスクがある。今回の事故は二回目ということだから、余計に開発中止の世論が起きるリスクは高くなりそうだ。それに、公開するとしても、それは開発成功のタイミングであろう。

 この人には聞けない写真の謎に、誰か、答えてくれる人はいないものだろうか。2009.03.27

 

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