佐鳴湖の塩水化による生物相の変化 ---- 交流会2016特集④ 藤森文臣
(2016.02.24) 佐鳴湖の塩水化に伴う魚類を中心とした生物相を長年にわたり調査してきた藤森文臣さんによる生物に与える塩水の影響について、これまでにわかった調査結果が紹介された。とくに、2000年に浜名湖と佐鳴湖とをつないだ放水路の運用による影響が実際にどの程度のものなのかということが注目された。
その結果、塩化イオンの濃度が、湖心で1980年代に比べて、放水路完成後は倍増加しており、それに伴って最近の魚相も海水性の魚類を中心に、あきらかに変化していることが読み取れた。にもかかわらず、これまでの調査および記録は十分ではないとの認識も示されており、今後も同様の調査を継続して行っていく必要性が、水産資源の確保の上からもあらためて強調されている。
発表の詳細は以下の通り。
● 発表
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