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2014年10月28日 (火)

生存率の調査 浜松大平台高校生とともに

Imgp6020 (2014.10.28)  昨年春にハウス内で生まれ、そして育ててきた1年ものの6代目親貝を、この夏、せせらぎ水路など湖中の3カ所に自然繁殖の確認を意図して放流した。

 それから4か月半、それらが佐鳴湖という荒波のなかで、どの程度生存しているのか。また、生存しているとしても、同程度、湖のなかで人の手を借りないで次の世代を自然繁殖しているのか。自然繁殖していれば、7代目シジミとなる。

 これらについて、放流した6代目親貝の生存率と、7代目が湖でどの程度生まれているか。その様子などを中心にその概要をつかむため、中間報告の形で調査した。

 作業は小雨の10月26日日曜日午後、ハウス+せせらぎ水路で行なった。

 この日は、この夏からボランティアとして参加していただいている大平台高校生の3年生(リーダー吉川渓太君など4、5人)と、来年度から参加を引き継ぐことになる2年生たちとが、見学もかねて大挙、作業に参加してくれた。2年生はリーダーの谷田隆太郎君など4、5人。

 女子生徒や引率の多々良昌輝先生も新たに参加してくれたのは、とくに心強い。今後の活動を盛んにする点において、とてもよかったと思う。

 ともかく、雨中だったが、これまでになく、大変にぎやかな調査作業となった(写真上= せせらぎ水路で作業を開始する様子。見守る奥の水色傘は、新会員の田中律子さん。写真下 = 胴長姿で笑顔の2年生、松井琉奈さん)。

 ● せせらぎ水路 中間調査の結論

 Imgp60222_2 昨年春に生まれた6代目については、今夏の6月下旬ころから7月中旬にかけてハウス内で大量死があり、放流しても生存できるか、あるいは自然繁殖するかどうかが心配された。

 そんな中の今回の作業だったが、主な成果と結論は次の3点である。

 なお、便宜のために今夏の作業の経過については、文末の「注記」に一覧できるよう注記しておく。

 詳しいことは、このブログのその該当日付の記載をみてほしい。

 ● 3箱平均生存率= 72%

 結論の第一。

 Imgp60265040 調査実験用のステンレス製カゴ(10ミリ以上の6代目親貝50個体入り)+砂バット、計3箱(7月27日放流)を調べたところ、

    40/50個体、24/50個体、44/50個体

という結果となった。

 Imgp60285024 3箱平均の生存率= 72% (その様子は、右の3写真)

  猛暑だった昨夏に比べて今夏は涼しかったこともあるが、今夏の大量死という事情を考えれば、期待していた以上に生存率がよかったといえるだろう。

 第二の結論。

 調査実験用から外れた大量の6代目子貝(10ミリ未満)については、17箱(7月27日放流分)+2箱(8月7日作業後の追加放流分)をまとめて離れたところに放流しておいた。その一部を開いて調査してみると、

 Imgp60305044 全滅していても「ダメもと」と考えていたが、予想以上に多く生存していた(個体数は未カウント)。

  ● 自然繁殖の可能性も

 三つ目の結論。

 プロジェクトの目標である7代目の自然繁殖が起きていたかどうかについては、最終的な確認や結論付けはこれから。だが、慎重に調べたところ

 Imgp6032741 上記の実験用カゴの砂地(泥)から1個体(左写真、殻長7.5ミリ.)+5個体(写真下)

をみつけた(吉川リーダー)。

 この5個体の殻長は、小さいものから順に

 3.0ミリ、6.0ミリ、7.0ミリ、7.0ミリ、9.0ミリ。

 いずれも親貝の大きさ以下(簡易ノギス測定)。最後の9.0ミリについては自然繁殖ではない可能性もあるだろう。

 自然繁殖の確認や今後の継続した成功の成否は、当然ながら、次の繁殖期が始まるまでの今後半年が正念場。

 なお、ハウス内での7代目の子貝は、ずいぶん少ない気もするが、順調に育っているように見受けられる。そのためには、ハウス内の生育環境をよくしておく必要がある。

 その意味で、せせらぎ水路でのこの作業と平行して、戸田三津夫会長も参加して、ハウス内の奥の育成水槽の水の入れ替え作業を行なった。大量死を招かないよう、ちょくちょく機会を見ながらの清掃は、ハウスの環境メンテナンスとして必要だろう。

 ● 写真 自然繁殖の可能性調査

  Imgp6034_2

 Imgp603957

● 写真 生存率調査の様子

  砂の入ったバットはいずれも泥のたまり具合がかなりひどい。

  が、生存率は思いのほか高かった

  (写真下= 左端は佐倉康男さん)。

 Imgp6023_2

 ● 注記 今年6月から8月にかけての作業経過

   ○ 6月10日火曜日

     7代目に向け第1回目の人工授精(ハウス)

   ○ 7月7日月曜日 

     大量死の異変、または顕著な兆候発見

     吉川君など大平台高校生4人、

          ハウス見学(顕微鏡観察も、長野裕紀先生引率)

     6代目シジミ(親貝、2013年春生まれ)の成長を

          観察するために、この日、

           6代目親貝50個体のデータを測定

     測定後ステンレス製ではないバットに入れ、

     せせらぎ水路に放流。

      ○ 7月19日土曜日

          ハウス内で6代目の大量死確認

     激しい雷雨のなか、戸田会長らで、

     ハウス奥2つの育成水槽の水入れ替え。

     および丸い貯水槽の水抜き、清掃。

     受精卵の入ったハウス左手水槽はそのまま。

   ○ 7月23日水曜日、高校生(西君)、サギ島をゆく

     6代目親貝50個体入りのステンレス製カゴ4箱

     カゴを砂入りバットのなかに入れて

     その4箱を放流。

     北実験圃へは、3箱(砂入りバット付)

      ○ 7月27日日曜日、せせらぎ水路

     大平台高校生ボランティア4人参加。

     7月23日のつづき作業として

     せせらぎ水路へ。

     ステンレス製の育成カゴ50個体入り3箱を放流

     (6代目親貝10ミリ以上)

     〝ダメもと〟で、

     6代目10ミリ以下(ほとんど死子貝)を17箱を

     実験用と離して放流

  ○  8月7日木曜日 ハウス奥の2育成水槽の

     完全水抜き、掃除

     (ハウス左手の7代目育成水槽はいじらず)

          水抜き清掃後に得られた残余の

     6代目親貝+10ミリ未満の子貝数百個は、

     すべて2箱にまとめ、また実験用とは離し、

     せせらぎ水路に放流。

     この追加2箱(砂入りバット)のなかから、

     念のため、細井は、生きていそうな

     数十個の親貝を自宅育成で持ち帰る。     

     (その後、湖水で水槽水を頻繁に入れ替え、

     10月下旬現在、かなり生存している)

     以上の経過により、

     最終的な「ダメもと」の箱は17箱+2箱。

     (下の写真は、作業終了直後のせせらぎ水路を悠々と闊歩するアオサギ。シジミを食べませんように )

 Imgp6040   

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