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2014年9月20日 (土)

コミュニティ・レイク 都市と湖の関係

Imgp5404 (2014.09.20)  先日、浜松市中区肴町という中心街で開かれた木村智子さんの講演会に参加した(社団法人、絆塾の木洩れ日プロジェクト主催、写真上= 肴町公会堂)。木村さんは、浜松市出身で一級造園施工管理技士。首都圏を中心にNPO法人の Green Worksで活動している。

 ● 都市のコミュニティ・ガーデン支援

 プロジェクトの全体テーマは、歩くのが楽しくなる緑の街づくり。

 そこで木村さんは都市のなかにある小公園のガーデニングを支援する様子を、かかわった三鷹市などの具体的な事例で紹介していた。地域の自治会などのボランティアによる花壇づくりを、後ろから支えながら、地域の語らいの場として

 コミュニティ・ガーデン

にまで高めていくには、具体的にどうすればいいか。

 Imgp5417_2 その場合、ボランティア活動が陥りがちな失敗や、ボランティアがしてはいけないチェックポイントをユーモアたっぷりに語っていて、面白かった。管理のしやすい花壇づくりなどいかにも造園管理の専門家らしいアドバイスもしていた。

 このようなプロが支援として提供する具体的な知識と技術もさることながら、コミュニティ小公園づくりとそのボランティア運営のポイントは、次の2点であることに気づいた。

 ボランティア活動が地域のコミュニティの場としての役割を担うには、どういう街づくり、どういう花壇にしたいのかなど合意形成のための知識の共有化が必要であるという点。これには維持管理の話だけでなく、作業の合間の雑談的な

 お茶の時間

を大切にする。これも共有化の方法の一つであるらしい。

 ● 公共の場の私物化を戒める

 もう1点は、同時に、善意のボランティア活動が一部の参加者のエゴから、行政が警戒する

 公共の場所の私物化

Imgp5424 に陥るのをどのようにして防止し、参加者に納得してもらうのかという点である。私物化はボランティア活動自身を阻害する。ほかの会員のやる気をそぐ。あるいは新たな参加や交流が広がらないなどがそれだ。

 その防止には、一部のボランティアの独断やわがまま、ひとりよがりを戒める。また、わがままをうまく回避するよう行政を巻き込んで調整する。そのためのボランティア同士の意識の高まりが必要だろう。

 たとえば、何のために小花壇づくりをするのか、あるいはだれのために花壇をつくるのか、あらためて、あるいは時々、お茶の時間などでみんなで考えてみることも有効らしい。目的意識の再確認だろう。ここから、独善や私物化を自然に回避できるというわけだ。

 シジミプロジェクトにボランティア参加しているブログ子も、この点ではハッとさせられた。久しぶりに、

 気をつけよう、甘い言葉とボランティア

という昔流行ったボランティアのわがままを皮肉った言葉を思い出した。わがままボランティアから公共意識と技術を持った上質なボランティア活動を心掛けたい。

 ● 佐鳴湖を〝水のセントラルパーク〟に 

 講演を聞いて、佐鳴湖シジミプロジェクトとは、シジミ復活運動を通じて地域を語り合う

 コミュニティ・レイクづくり

なのだと気づいた。シジミプロジェクトがかかげる水質浄化という環境保全目標はその一つにすぎない。その意味で、さらに言えば、

 Imgp5427 佐鳴湖を〝水のセントラルパーク〟に

というように視野を広げる取り組みも今後必要だろう。

 今回の講演会は、

 都市とその近郊にある湖との関係はどうあるべきか

ということを考えるよい機会となったように思う。

 写真最下段は、浜松城とJR浜松駅を2つの中核とする浜松市だ円地図(一つの中心からの距離が一定の円地図に対し、二つの中心からの距離の和が一定の地図)。講演会で披露されたものだが、この地図をみると、だ円の二つの中心から遠く離れ孤立しているなど、若者と知恵の宝庫である静岡文化芸術大学の存在があまりに希薄なのが気になる。

 ( 写真は、いずれもダブルクリックで拡大できる )

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 Imgp5429

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