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2014年4月30日 (水)

第1回勉強会の開催 この1年の成果

Imgp3822_120140429_12_2  (2014.04.30) 名称はそのままに佐鳴湖シジミプロジェクトが再始動してからちょうど1年。

 この一年の活動を通じて得られた成果報告および、念願の勉強会が、4月29日、静岡大工学部戸田研究室で開かれた。

 出席者は戸田会長ほかメンバー9人(写真の顔ぶれのほか、ブログ子、高鳥さん+飛び入り参加さん1人)。

 ● せせらぎ水路で自然繁殖の確認

 まず、この1年の成果まとめが、ブログ子+佐倉康男さんによって報告された。4月11日、16日、22日、25日に、せせらぎ水路、サギ島、北実験圃場について、放流した保護育成カゴの引き上げ点検の結果がまとめられた。

 成果として、せせらぎ水路に放流した3箱(合計の親貝=150個体(5世代目))のなかに、生きた稚貝=6世代目が4個体存在していたことを確認。写真撮影したこと。

 ほかのサギ島、北圃場では自然繁殖は確認できなかったこと。とくにサギ島では、放流場所によって結果が大きくことなることを発見したこと。

 現在、シジミハウスには6世代目となる親貝が約5000個育成されていること。6世代目稚貝は約50万個。

 この50万個体を今後どうするかが検討された。

 湖の近くにある小学校との関係で環境教育の生きた教材としてこちら側ができるだけ世話をする形で水槽付きで小学校に提供するなどの案が検討された。小学生たちによって直接、湖にまく、放流するという案も紹介された。

 以上のことを、パワーポイントスライドを使って、写真やグラフ、計測結果にして報告した(報告者は佐倉さんとブログ子)。

 パワーポイントスライド(約10MB)の入手希望者はこのブログの最後のコメント連絡先までメールをお願いします。

 ● 山室真澄講演の実写映像で検討会

 この報告の後、昨年2013年8月に行なわれた山室真澄教授の講演(静岡大工学部佐鳴会館)

 かつての里湖 新たな里湖 汽水湖沼の可能性

の勉強会を開き、質疑応答があった。

 ● 5世代目のシジミ汁試食会

 この後、夕方5時すぎから、懇親会という名の飲み会があった。

 この懇親会では、佐倉さんによって5世代目シジミの味噌汁が振舞われた。

 辻野氏によって行なわれた2012年春のハウス内産卵で生まれたもので、2夏をすごし2年で25ミリ前後の大粒シジミに育った。つまり、ハウスで稚貝として1年育て、2013年春に北実験圃に育成かごに入れて放流、その1年後の2014年4月に収穫したものである。

 佐鳴湖でも、1年間のハウス内稚貝育成という形で、人が少し手を加えてやれば、りっぱに5世代目のシジミ汁が味わえることを報告しておきたい。

 シジミハウスを必要としない自然繁殖で、多様な生き物が持続できる湖の水環境をよみがえらせたい。

 かつてのような完全な自然繁殖サイクルの確立に、なんとか希望の持てるシジミ汁試食会ともなった。

 注記

 ● 勉強会として有用な資料リスト

    「benkyoukailist.doc」をダウンロード

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